生成AIの法律と倫理

ChatGPTを企業が導入する上での法的リスクとは

人工知能（AI）の開発とデータ利活用は、経営課題の解決、業務の効率化、サービスの質の向上といった数多くのメリットをもたらすということが明確になってから既に長い年月が経過しています。しかし、これらの技術の社会実装と利用に必要な法規制・倫理ガイドラインの整備が追いついているとは言えません。近年注目を浴びている生成AIは従来のAIに比べて、リスクのアセスメントが特に不十分といえるでしょう。

この講座では、生成AIの提供および使用の両面において、著作権の問題、個人情報や機密情報の取り扱いを中心に法規制を学ぶことができます。法律よりもさらに解釈と定義が難しいのが「倫理」です。生成AIに限らず生成AIを提供・使用する上で思わず倫理に反する行為が発生します。公平性、透明性、説明可能性などの観点からAI 倫理を解説していきます。

さらに、各事業者の利用規約、生成AIにまつわる各国の動向に関しても言及します。

目次

本講座の詳細内容は以下のとおりです。

①AI プロジェクトの体制と契約

② 著作権

・AI開発と著作権（生データ、学習用データセット、学習済みモデル、学習済みパラメータ）

・著作物をモデルの学習に使用

・生成AIによる生成物が著作物になれるのか、著作権侵害のリスク

③ 個人情報とプライバシー

・各種の個人情報、要配慮個人情報、機微情報

・個人情報取扱事業者が義務付けられているルール

・生成AIにおける個人情報の注意点

④その他の利用規制

・機密情報の取り扱い

・生成AI提供企業の利用規約

⑤生成AIに関する各国の規制

⑥AI倫理

・バイアス、透明性、説明可能性

・生成AIによる差別的な出力のリスク

こんな人におすすめ

◆ChatGPTや画像生成AIを業務に活用したい

◆企業に生成AIを導入する際の法的リスクを知りたい

◆企業倫理への意識を高めたい

◆自社のAI製品・サービスが社会に及ぼしうる影響について理解を深めたい